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Japanese
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長谷川等伯の「竹鶴図屏風」は、屏風ならではの壮大な構図で見る者を圧倒してきた。竹林が靡いている様子は、風や音をまざまざと感じさせる。しかし、その中にいる鶴は片や蹲り、もう一方は足を進めながら鳴いているようだ。右・左隻で「静」と「動」を完結している。
対して、今回比較する山口蓬春の「雨後」は、雨が一過したあとの霧の雰囲気や竹林の影など、見る者を静寂へと誘う。こちらに描かれている鳥は白鷺だろうか。雨の後に舞い降り、餌を探し、ついばんでいる様子が見て取れる。
それぞれが写実的な描き方でありながら、一枚絵と六曲一双という違いだけで静と動の表現に違いが出てくる。是非その違いを感じて頂ければと思う。

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